感性を育てたいときは、身体を整えてみる
心の声がわからない。
私にもそんな時期があった。
大人になるにつれて、意識しないとわからなくなる気がするから、今聴こえないことをあまり悲観しなくていいし、いつからでも取り戻せる。
今日は少し趣向を変えて、心の声がわからないときにとりあえず身体を整えることに意識を向けてみたという話。
身体をないがしろにして、健全な心は育たない
健全な心は、健全な身体に宿ると思っている。
身体がボロボロなのに心だけ元気!っていう時期は、個人的には結構危険だと思っていて、そのあと体調を崩して、心も一緒に引きずられてしまう傾向にある。
(大学生の頃に結構体に無理を強いて、やりたいことに力を注いだ結果、度々倒れていたので、身をもって知っている)
肉体を持たずに生まれてきたのであれば、身体を労わる必要なくやりたいことに全力投球できるのだろうけど、ここは地球だ。地球に存在するためには肉体は必要だから、こまめなメンテナンスはしていきたい。
最近聞いた好きな言葉に「肉体は誰かと交換できるものではなく一生付き合うものだから、こまめにメンテナンスするのが大事」というものがあり、その通りだと膝を打った。
肉体も、心も、一生お付き合いしていく1点ものだ。
そう考えると、手をかけないという方がおかしな話のように思えてくる。
心の声を聴くリハビリに、身体のメンテナンスは最高
身体の悲鳴は心の声よりもわかりやすい。
お腹がすいた。
寝不足でふらふら。
低血糖でめまいがする。
動悸がして苦しい。
私は無意識に何かを押し殺しているとわかりやすく身体が教えてくれるので、とても助かっている。
(押し殺しているサインは人それぞれで、目の前の現実が荒れて教えてくれることもある)
とはいえ、わかりやすく悲鳴を上げるまで放っておくのはよくないので、メンテナンスの意識で身体に目を向けてみるといいと感じる。
心の声って結構繊細で、アピールが控えめなパターンがある。
心の声を聴くためにはつまり、細かいところに気づいて拾い上げる感性が重要になってくるということだ。
細やかな感性を育てるのに、チェックポイントがわかりやすい身体のメンテナンスに取り組んでみるのは最高だと思う。健康も手に入るし、一石二鳥。
身体のどこかに痛みはないか、むくみはあるか、筋肉は十分に動くか、肌の調子はどうか、お腹に張りがないか、食欲はあるか、今日はどんな味付けのものを食べたいか…etc.
自分の身体の状態をチェックして、違和感があればきちんと拾い上げて、少しでいいから手を入れてあげる。
ストレッチをしてもいいし、お風呂に入るときに肌に触れるだけでもいい。
健康が一朝一夕で手に入らないのと同じく、心の声も意識を向けたその日からガンガン聴くことができるのもまれだ。
毎日少しずつでいいから目を向けてみる。
意識をするポイントはいくらでもある。
少しの時間でいいから、自分に意識を向けるというのは、心でも身体でも同じだから。
一生一緒に過ごす宝物を磨くことが、感性を育てることに繋がるのであれば、それほど楽しいことはない。