「ちゃんと愚痴る」の効能
セッションでお話する中で、感じることがあります。
それは愚痴を言うことを止めている人が多いということ。
愚痴を言うことは、確かに褒められたことではないという認識が強く、少しためらうかもしれません。
(TPOを守ることはとっても大切です)
でも、ご本人が「人がいるこの場では言わないでおこう」としているだけでなく…
1人の時も愚痴を言っていないですよね?!
しかも、その現状に気づいていないですよね?!
って思います。
自分の頭の中は人には見えないということをもっと有効活用したほうがいい。
皆さんの頭の中って、他人からは見えない構造になっていて、解剖してみても、何を考えていたかは自分以外わからないですよね。
プラスマイナスどちらに転ぶかはさておき、「考えていることを他人が直視することはできない」です。
だから、人に吐き出さない以上は、周りの人は正確に愚痴を把握することはできません。
それを活用してほしいんです。
愚痴っていいんですよ。誰も見ていないところでは。
1人でいる時は、むしろちゃんと愚痴ってください、とまで思います。
愚痴を隠さず吐き出せたときに生まれたオーダーは叶う
なぜ愚痴を言うことをわざわざ推奨するのか、なのですが…
その裏側に本当に欲しいものが隠れていることが多いからです。
本当は手に入れたいけれど、無理だと諦めているから、愚痴が1つ。
嫌だと思っているけれど、手放せないと思い込んでいることがあると、また愚痴が1つ。
本心では欲しいから、諦めたくないから、愚痴という形で外に放出したくなる。
なので、いったん全部吐き出してほしいんです。
最近の私は今まで気にならなかったことや目を向けてこなかったことに意識が向くようになり、以前より少し愚痴っぽくなったな、と感じています。
そんな自分はあまり好ましくないな、と思っていましたが、周りの人にぶちまけているわけではないし、愚痴もまぎれもなく私の本心なので、大切にしてあげようと心がけています。
どれだけ自分の愚痴を精度高く吐き出せるかのチャレンジ。
これが最近の私が取り組んでいることです。
ドロドロしたものも全部吐き出してみて、そこからお宝探しをします。
泥の中から心からの望みを見つけ出す作業です。
少しでも愚痴を隠しちゃうと、欲しいものからずれる気がします。
そうすると「欲しいのはそれじゃないんだけどなぁ~?」と嫌な現実を通じて、自分に返ってくるので注意が必要ですね。
欲しいものやなりたい姿に変化が起きた時に愚痴が起こりやすい
個人的な感覚では、新しいステージに進んだり、欲しいものが変わったり、本人に何かしらの変化が起こるとき、一時的に愚痴が増える気がしています。
新しいステージに進みたいけれど、自分には無理ではないかと思うとき。
今まで望んでこなかったものを欲しいと思うとき。
今までオーダーを出してこなかったジャンルや、新しい視点が生まれたばかりの状態では、一時的に「オーダーを出せば叶う」ということを忘れやすいから、そのお知らせとして「愚痴が発生する」という感じ。
だから、愚痴を言う自分を毛嫌いしなくてもいいんじゃないかな、って思いますし、個人セッション中にぽそっと漏らしていただけたら、それをオーダーに変換していきます。
気負わず、感じていることを全部吐き出せるようになると、現実を変える大きなきっかけがつかみやすくなると思います。
さて、私はノートに向き合って全部吐き出そうと思います。